介護の仕事に必要なリハビリ訓練3原則

介護職の仕事内容にはリハビリ訓練も含まれます。リハビリ訓練を行う際には、「リハビリ訓練3原則」というものを覚えておく必要があります。その3原則というのが、「焦らず」、「甘えず」、「諦めず」です。

「焦らず」というのは回復を焦らせてはいけないという意味を持っています。高齢者の障害の状態や性格、体力といったものには個人差があります。それを把握せずに介護職員が回復を焦らせてしまうと、リハビリの効果が薄れるため、焦らせずにリハビリに付き合うことが重要だと言えます。「甘えず」は高齢者を甘やかすのも逆効果だという意味です。リハビリは過酷なものです。しかし、1人でできることにも力を貸してしまうと、回復を遅らせてしまうケースも考えられます。高齢者のリハビリを手伝うときには、少しの厳しさも持っておくことが重要になるでしょう。「諦めず」は高齢者が回復を諦めそうになっているときに、支えることが重要だという意味です。介護職員が諦めずに接することで、高齢者がリハビリを続けてくれる可能性は高いのです。

リハビリ訓練を行うときの注意点は、体調管理を怠らないことでしょう。毎日リハビリに取り組めるのが理想的ですが、高齢者の状態によってはリハビリを避けた方が良いケースもあります。高齢者の中には自分の健康状態を偽ってリハビリに取り組もうと考える人もいるため、無理をさせないように介護職員が注意を払っておくことが大切だと言えます。リハビリを行うときには動きやすさも求められるため、リハビリに適した服装を用意してあげるのも介護職員の重要な役割です。